モノバクタム系薬:アズトレオナム

(Aztreonam, AZT)


臨床におけるキーポイント

  • 緑膿菌を含むグラム陰性桿菌に幅広く有効。
  • グラム陰性桿菌(特に緑膿菌)専用の薬剤。他の菌には全く無効。
  • 他のβラクタム系薬と交差反応を示さず、ペニシリンアレルギー患者に安全に投与できる。

薬物動態

  • 半減期は約2時間
  • 体内によく分布・移行するが、髄液移行は不良。
  • 腎排泄。

抗菌スペクトラム

  • グラム陰性菌の大部分の菌に有効。
  • グラム陽性菌や嫌気性菌には無効。

臨床応用

  • グラム陰性桿菌の引き起こす感染症。
  • 緑膿菌の標的治療
  • βラクタム系薬アレルギー患者の重症感染症に、安全に投与できる。

用法

  • 1g 8時間おき
  • Ccr 10-50ml/min → 1g 12時間毎、Ccr 10ml/min以下 → 1g 24時間毎

MEMO

  • 最も純粋なグラム陰性桿菌用薬剤である。
  • セフタジジムはグラム陽性球菌にも弱い抗菌力を持つ点が異なる。
  • スペクトラムはアミノグリコシドにも類似している。(ただし、アミノグリコシドと違って腸球菌に相乗作用を狙った投与はできない)
  • シプロフロキサシン(グラム陰性菌用ニューキノロン)ともスペクトラムが類似している。ニューキノロンのほうがグラム陽性球菌に若干抗菌力があり、非定型菌(レジオネラ等)にも有効で、スペクトラムが広い。