抗緑膿菌作用のあるペニシリン

ピペラシリン (piperacillin PIPC)

 

臨床におけるキーポイント

  • アンピシリンと比べて、緑膿菌を含むグラム陰性桿菌に対するスペクトラムが広がっている。
  • 陰性菌の耐性や過少な保険適応量のため、臨床での位置づけは微妙。
  • 1日12-18gの投与で緑膿菌治療に有用である。

薬物動態

  • 体内によく分布・移行する。肝臓から55%、腎臓から45%排泄。
  • 血清半減期は1時間。少なくとも8時間おきに投与を行う。

抗菌スペクトラム

  • ABPCと比べてグラム陰性桿菌(インフルエンザ菌大腸菌、クレブシエラ・・・)に対するカバーが改善されている。
  • 緑膿菌やその他の耐性化しやすい陰性桿菌に対してもかなり有効。
  • 緑膿菌の感受性率は当院では90%以上と良好(十分量投与が前提)
  • 陰性桿菌に対する初期治療薬剤としては、①大腸菌に対する感受性率60%程度、②過少な使用量、などから使いづらいと思われる。
  • 基本的には、初期治療としてはアンピシリンのカバーを緑膿菌まで広げたいとき標的治療としては緑膿菌等の一部のグラム陰性桿菌に対して用いる。

臨床応用

用法

  • 1回4g 、1日3回(8時間おき)。日本の常用量(1-2gX2)は不可。
  • CCr 10-50ml/minでは3g8時間おき、10ml/min以下では3g12時間おき

MEMO