オキサゾリジノン系抗菌薬

リネゾリド(Linezolid LNZ)


臨床におけるキーポイント

  • グラム陽性菌にのみ活性をもつ。
  • 静菌的作用薬である。
  • バンコマイシン耐性腸球菌に対する治療に推奨される。
  • MRSA感染症治療薬として臨床使用されることが増加している。

薬物動態

  • 組織移行は一般に良好である。
  • 内服でもよく吸収される。
  • 半減期は5時間である。
  • 肝臓で一部代謝され、尿中に排泄される。

抗菌スペクトラム

  • ほぼすべてのグラム陽性菌

臨床応用

  • バンコマイシン耐性腸球菌感染症
  • MRSA感染症の一部
  • グラム陽性菌による血管内感染(心内膜炎など)には用いない(バンコマイシンが使えないときにはダプトマイシンを考慮する)

用法

  • 600mg 12時間おきに投与する。(経口でもよく吸収される)
  • 腎機能低下時の用量調節は不要である。

MEMO

  • 基本的にはバンコマイシン耐性菌用の薬剤です。
  • バンコマイシンの代わりにMRSA治療薬として用いられる理由は、その組織移行のよさ(→良好な効果)です。
  • ただし血管内感染(心内膜炎を含む)に対してはバンコマイシンやダプトマイシンより効果が劣ります。