グラム陰性桿菌用キノロン

シプロフロキサシン (Ciprofloxacin CPFX)


臨床におけるキーポイント

  • グラム陰性桿菌用(特に緑膿菌!)の薬剤
  • 非定型菌(マイコプラズマ・レジオネラ・クラミジア)やグラム陽性球菌に対する抗菌力は新世代のキノロン(レボフロキサシン、ガレノキサシン)に劣る

薬物動態

  • 体内によく分布し、前立腺を含む感染巣のほとんどに移行する。
  • 髄膜に炎症があれは、脳脊髄液にも移行する。
  • 半減期は約4時間で、主に腎臓から排泄される。
  • 濃度依存性の薬剤であり、頻回投与より1日2回投与が勧められる。

抗菌スペクトラム

  • 緑膿菌を含むグラム陰性桿菌
  • レジオネラ、マイコプラズマ、クラミジアにも有効。(新世代キノロンのほうが優れている)
  • グラム陽性球菌に対する抗菌力は不良だが、ブドウ球菌には有効。
  • 嫌気性菌には無効

臨床応用

  • グラム陰性桿菌(特に緑膿菌)に対する標的治療!
  • かつては市中尿路感染の第一選択薬であった。(現在は微妙)
  • 旅行者下痢症

用法

  • 300mg 12時間おきに点滴。内服は400mg1日2回が望ましい。
  • CCr 50ml/min以下では300mgを24時間おきに投与

MEMO

  • セフタジジム(抗緑膿菌作用のあるグラム陰性菌用セフェム)とスペクトラムは重なる。で、非定型菌(レジオネラ・マイコプラズマ・クラミジア)にも有効。
  • グラム陰性桿菌+非定型菌の治療薬、と覚えましょう。いずれも広くカバーします。
  • ただし、非定型菌に対しては新世代のニューキノロンのほうが優れています。